良い席に案内されるかも。一流の場所での帽子がもたらす大きなメリット
みなさま、こんにちは。
今日は帽子屋による帽子のお話です。
みなさまは普段帽子をかぶられますか?
東京で街ゆく人を眺めると、かぶっている人は基本的には多くはないように感じます。
夏や冬には実用のために手にする方が増えますが、デザイン的にはカジュアルな路線が多く、お洒落なタイプの物をドレスアップとして身につけている方は少ないような。
ファッションは限りなく実用的でカジュアルであればいい、ドレスアップは時代にそぐわないというような価値観もあるのかも知れませんね。
そんな方々にもちょっぴりお知らせしておきたい帽子の効用のお話です。
周りがラフな格好が主流だとドレスアップは気恥ずかしいと気持ちは往々にしてある事でしょう。
ですがドレスアップが必要な場所、ドレスアップをすることが利点となる場所というものがあります。
例えば高級ホテルやブランドのブティックなど、ドレスコードが必要ではないけれど、豪華な建物や内装であり、そこに集まる方々がきちんとした装いを選びやすい場所。
(ここでは結婚式やフォーマルパーティーといった平服では行けないイベントなどは除きます。)
つまり一流であっても基本的に自由な服装で訪れて構わない場所です。
ホテルにチェックインしたり、カフェやレストランの利用、ブティックなどでのマンツーマンで対応される買い物時など、誰かに丁重な接客をされるといった状況ですね。
そう、もちろんカジュアルでも構いません。普段着でも構いません。
でも悲しいことに、こういう場所にあまりにラフなファッションで行くと丁寧ではない対応をされることもあるのです。
経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に欧米では経験的にその辺が顕著な気がします。
レストランで末席に案内されてしまったり、ホテルの部屋があまり条件の良くない場所だったなどという話も度々聞きます。
特に現地の言葉や英語が苦手な場合、場の雰囲気に負けずに堂々と振る舞うのはなかなか難しく、それがまたその場に相応しくないように見えがちですよね。
そんな時は...
良質な帽子をかぶっていきましょう!
女性だったらちょっぴりブリムの広いものや色の美しいもの、男性だったら中折れタイプ。
ポイントはシック、エレガントに見えること。
その帽子プラスきちんとした靴で、着こなしに格が出ます。
その格が必要な場所では、それを持っていることからこそ丁重に扱われるということになるのです。
帽子専門店をしていた折、お客様から本当によく頂いたご感想は「あの帽子をかぶっているとものすごく良い対応をしてもらえるのよ〜」というもの。
お嬢様がアメリカ在住のため度々訪米されるという60代のお客様が、大きなつば広の帽子に初めて挑戦してみたところ、「ホテルやレストランでいつもと全く違う対応をしてもらえたの!」とお知らせしてくださったことがあります。
帽子は顔のすぐ側ですから、話をする機会があればしっかりと目に入ります。
同時に帽子のシルエットは遠目でも目につきやすく、レストランやブティックでの入り口の、あの「いらっしゃいませ」と遠くから声をかけていただく瞬間に目にされます。
接客のプロの方々は瞬時にお客様をチェックしますから、その一瞬に強い帽子はかなりの力を発揮するのです。
帽子は目立つから苦手...。
という声は本当に多く聞きましたので、もちろんわかります。
でも目立つからこそ逆にそれを利点として使える場合もあるのです。
「そういう帽子を持ってない...。」という方は、伝統ある老舗の帽子屋さんや帽子専門店にご相談されるといいかと思います。
そのようなお店にはしっかり見立ててくださる販売員さんがいらっしゃいます。
そちらで相談して、自分が快適でいられるけれどいつもよりワンランクアップして見えるものを手に入れてみてはいかがでしょうか。
ちょっと実験気分で試してみるのも楽しいです^^
残念なことですが人は外観だけで判断されることもある。
そういう場において、怯むことなく自信を持って臨めるようになるのもお洒落の力なのです。