秋は美術館へ。東京・東郷にある竹久夢二美術館へ行ってきました

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みなさま、こんにちは。

東京は快晴が続く11月、いかがお過ごしでしょうか。

少し多忙な日々が続きご無沙汰しておりました。久しぶりのブログです。

 

先日、東京・東郷にある竹久夢二美術館へ行ってきました。

地下鉄東大前駅を出ると東京大学がお出迎え。

アカデミックな雰囲気がいいですね。

美術館までは徒歩10分といったところですが、この辺り一体、とても気持ちの良い空気が流れています。

 

夢二美術館と弥生美術館は併設されていて、弥生美術館を先に観ました。

開催されていた「谷崎潤一郎をめぐる人々と着物〜事実も小説も奇なり〜」という展覧会が思いの外興味深く、時間をとられます。。。

 

谷崎潤一郎という方の人柄はさておき。

信じられないような作品を生み出す人の生き方はやはりそういう生き方で。

その方を取り巻く人達にとってはとても苦しいものかもしれないけれど、でもその反面、人が生み出せないものを生み出すには非凡な人生であることは必然なのかも、と思いながら館内を周り。

谷崎氏の作品の登場人物をイメージしたアンティーク着物が並び目を楽しませてくれました。

 

そしてようやく夢二美術館へ。

 

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こちらは展示が終わった出口にある、記念写真を撮ることのできる場所。

 

1884年生まれの夢二氏の世界は想像以上に素敵でした。

恥ずかしながら彼のことは美人画やイラストくらいでしか知らなかったのですが、詩人で、旅人で、沢山の恋をした人。

独学ながら(だからこその)独特の作風とレトロモダンなデザインは、彼だけの他と全く隔離された世界観。

彼の挿絵で詩が発表されていて、それがとても心に響きました。

絵の才能と共に言葉にも長けていらっしゃって、版画家の恩地孝四郎氏との書簡などの文章の可愛らしいこと。

繊細で、応援したくなるような素直さのある手紙なのです。

骨の髄までロマンティスト、彼の精神と生き方は寸分違わず作品にそのまま現れていました。

 

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涼しき装い(『三越』15巻6号口絵) 大正14年

 

ミュージアムショップで購入したお気に入りの作品。

淡いパステルカラー。儚げで上品な色合いに美しい女性たち。

後ろのストライプ、当時のインテリアとしては珍しいと思うけれど、彼の創作なのでしょうか。夏のゆるい時間帯をさらりと描いていてとっても好み。

 

あれこれカードを買う予定でしたがピンとくるものがあまりなかったので、後日昭和に発売されていた葉書を探して購入しました。

 

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All photos by Poppy

今でも全く色褪せません。

 

海外に飛び立たすために買ったのに、手放したくなくなってまたポストカードコレクションが増えてしまいそう。

ポストカードがお好きな方にはよくあることでしょう^^

 

その後また更に夢二氏のポストカードをずらりと手に入れたので、またの機会にご紹介しますね。

 

それではみなさま、最後までお読みいただきありがとうございました。

引き続き素敵な秋をお過ごしくださいね。