大正モダンに見る女性の美しさ。竹久夢二の美人画ポストカードコレクション

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『星まつり』

 

みなさま、こんにちは。今日は前回の続きです。

外国へ送るために揃えた竹久夢二氏のポストカードコレクション。

夢二郷土美術館からのものなのですが、郵便番号が五桁なので1998年前に印刷されたようです。

現代に作られているものよりこの時代のものの方が、紙の質感も色の出し方も夢二氏の作品の柔らかさを引き出しているように感じます。

 

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『憩い』
『秋のいこい』
 

 

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『林檎』
『美人採桃』

 

 

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『春宵哀話』 

 

こちらのポストカードは、アジアがお好きで本がないと生きていけないというベラルーシの女性へ送りました。

 

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『夢みる女』

 

夢二氏の特徴であるデフォルメされた大きな手。

 

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舞姫
『三味線をひく女』
 
 
着物がモダン。黒を生かす色の使い方ですね。色使いが参考になります。
 
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『夏姿』
『春隣』
 
なんだか甘くいい香りが漂ってきそうな。

 

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『鴨東白暮』
『早春』
 
首のラインの美しさ。
着物が直線的ゆえに、髪と首の曲線に目を奪われますね。
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大徳寺

 

夢二氏のモダンなイラストレーションも素敵ですが、こんなつかみどころのないような力の抜けた独特の画風もとても魅力的です。

どの色も繊細に選ばれ組み合わされています。

洋服のコーディネートとしては難しすぎる配色ですが、着物だとどれだけ重ねてもかち合わないのは何故なのでしょうか。

 

そして絵の中に流れているたおやかな雰囲気。

夢二氏の理想の女性像であろう容姿と、現代の日本では稀有になりつつある控えめさと儚さ。

女性から見てもうっとりする美しさですよね。

 

 

まだまだコレクションはあるのですが今回はこの辺で。

次回はスタイリストの着物のコーディネートをご紹介したいと思います。

それではまた。

寒くなってきましたが暖かくしてお過ごしくださいね。