先人に学ぶ。浮世絵の優雅なる色使いと大胆さ

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みなさま、こんにちは。

いかがお過ごしでしょうか。

 

先日、原宿の太田美術館に歌川国芳展を観に行ってまいりました。

今回の展覧会では主なテーマが武者で少し地味なものでしたが、強烈なものもあり良い時間となりました。

 

浮世絵の世界が大好きで嬉々として学んでいる今日ですがそれも実はごく最近。

きっかけは京都に数年住んだことで、その時に日本の美に目覚めました。

毎月毎月蚤の市に通ったり街の骨董屋さんを訪れてみたり。

それまではよく理解できていなかった和の世界の美しさを少しづつ実感として味わうことができるようになりました。

 

センスを磨きたい、お洒落になりたいと思った時に、では何をすればいいかというとなかなか難しいですよね。

 

コーデが沢山載っている本や雑誌を買ってきて丸ごと真似すれば、一見は整えることができるでしょう。

安い服を組み合わせてそれなりに見せることも今の時代には簡単にできますよね。

 

でも人の真似をしていても決して感性が磨かれるわけではない。

それはおそらく多くの方が実感しているのではないでしょうか。

 

審美眼や美意識を磨くということは、本物を沢山見ることから始まると思います。

どれだけの数の本物を体験できるのかということに尽きるのではないかとも感じます。

 

写真ではなくて、映像ではなくて、印刷されたものではなくて。

実際に目にする、その物の纏う空気を感じとる機会を持つということです。

 

それが一つ一つ積み重なっていき、最初は全く変化はないけれど、ある時何かが急に理解できるようになる。

違いを言葉にはできなくてもどれが本物か見分けられるようになるのです。

 

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浮世絵の世界にはそれはそれは素晴らしい色使いのお手本があります。

着物ひとつとっても、柄と柄、色と色を大胆に見事に組み合わせているその凄さ。

何百年も前のものなのに今見ても遜色のないデザイン。

なんて見事な感性を我々の先輩方は持っていたのでしょう。

 

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花下美人図 石川豊信(1741年)

 

柄×柄×柄×柄...!!!

なんてスタイリッシュ。

 

 

美術館...あまり行かないわ、という方も。

本物を目に取り込むチャンスとして足を運んでみられてはいかがでしょうか。

 

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